篠原 清昭・大野 裕己 編著
四六判176ページ 定価:本体1,600円+税
ISBN978-4-909124-42-5 C3037
Withコロナ(新型コロナウイルス感染症が収束しておらず、必要に応じて臨時休業等が行われる段階)に対応した「新しい学校経営様式」について、学校組織マネジメントの考え方と方法を提供する。考え方においては、PDCA論に代わるOODAループ論(Observe-Orient-Decide-Act)などWithコロナに対応できる効果的なマネジメント論や組織論、リーダーシップの可能性を示す。方法においては、Withコロナに対応した校内組織運営や外部との連携・協働、カリキュラム・マネジメントや生徒指導、対面授業とオンライン授業による「ハイブリッド」な授業運営さらに特別な支援を必要とする児童生徒への対応について実践を交えて説明し、それらニューノーマル(新しい日常様式)なものとして学校教育に取り入れることを提案する。
●コロナ禍における教育政策を検証したうえで、学校経営における課題を3つの観点「感染防止」「学習指導」「(児童生徒、保護者の)ケア」から考察
●学校経営の課題に対処するため、最新の研究知見にもとづき、リーダー層に求められる行動様式やマネジメント論、校内組織運営の在り方を紹介
●ICTを活用したオンライン教育を学校経営にどう位置付けるのか、カリキュラムマネジメントや学習保障の観点から考察
●学校と地域の連携・協働を維持、継続しより効果的なものとするための方策を提案
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目 次
第1章 新型コロナ対応の教育政策
民主主義はパンデミック(感染症の世界的流行)に勝てるか/新型コロナ対応の教育政策の初動/全国一斉の休校要請による教育政策の混乱/緊急事態宣言下の教育政策/新型コロナ対応の教育政策の再編/Withコロナの教育政策
第2章 Withコロナにおける学校経営課題
Withコロナの学校/Withコロナの学校経営論/Withコロナの学校経営の課題/Withコロナにおける学校の感染防止/Withコロナにおける学校の学習指導/Withコロナにおける学校のケア
第3章 Withコロナにおける新しい学校経営論
学校組織の環境変動/リスクの本質/ステイホームによる健康資本の保持/キャリア資本の毀損はどこに発生しているのか/Withコロナの学校経営
第4章 Withコロナにおける新しい校内組織運営
コロナショックのインパクト―校内組織運営への教訓―/従来の学校経営過程論(PDCA論)と校務分掌組織の課題/新しい学校経営過程論―OODAループの採用―/新しい校務分掌組織の構築・運用―OODAループの機能化―
第5章 Withコロナにおける新しい社会との協働
学校と社会の協働に関する経緯とコロナ禍における課題/Withコロナにおける関係機関等との協力体制/学校ボランティアを活用した学校業務支援/Withコロナにおける学校と地域社会の連携・協働ネットワーク
第6章 Withコロナにおける新しいカリキュラムマネジメント
カリキュラムマネジメント・マインド/各種計画の見直し/単元の再編/ブレンディッド・ラーニングの可能性とカリキュラムマネジメントへの位置づけ/学びのマネジメント
第7章 Withコロナにおける新しい生徒指導
新型コロナウイルスがもたらす三つの感染/生徒指導を困難にした自宅待機/ICTを用いたニーズに対応する個別指導とカリキュラムの提案
第8章 Withコロナにおける新しい授業運営
「学校の存在意義」を考える/対面授業とオンライン授業の効果的な組み合わせ/「ハイブリッド型授業」に向けたリソースの確保/オンライン授業は学びを充実するための「道具」
第9章 Withコロナにおける新しい特別支援教育
学校のない生活の中で起きたこと/特別なニーズを有する子どもと保護者のケア/多様なニーズに応じる学びの提供/保護者の力を高める支援/親の会とのオンラインプロジェクト/学校が作り出す関係機関との連携
終章 アフターコロナの新しい就学様式
学びの選択肢/オンライン教育による不登校児童生徒の復学/アフターコロナ期におけるニューノーマルな就学様式
執筆者一覧(所属/執筆担当)
篠原 清昭(岐阜聖徳学園大学/第1章・第2章・終章)
大野 裕己(滋賀大学教職大学院/第4章)
露口 健司(愛媛大学教職大学院/第3章)
芥川 祐征(岐阜大学教職大学院/第5章)
田村 知子(大阪教育大学教職大学院/第6章)
吉澤 寛之(岐阜大学教職大学院/第7章)
中村 裕幸(飛騨市教育委員会/第8章)
平澤 紀子(岐阜大学教職大学院/第9章)